1953年アメリカ人ソーシャルワーカー ドロシー・デッソーによって創設された相談機関です。1980年に社団法人に認可され、援助を必要とする個人や家族に対して、ケースワークやカウンセリングを行うとともに対人援助の領域に関わる専門家を育成することによって、地域における社会福祉活動の推進を図ることを行ってきました。そして、2012年4月1日、京都府の認定を得て公益社団法人に移行されました。当法人は、精神医学、心理、福祉、教育、法律などの専門家で構成された理事会によって運営されており、より良いサービス提供のために、医療機関、学校、その他の社会機関と連携をとり、支援体制を整えております。
今日までの約60年間、クリニックでの相談と活動実績は高く評価されております。
複雑な社会情勢の中で心の問題も複雑になってきており、単一の視点では解決できない問題になってきています。
AFCでは、こうした複雑な社会問題に対応する以下の心の問題に対して、個人のカウンセリングを行うだけではなく、個人とその個人を取り巻く家族、社会環境も視野に入れた大きな枠組みでカウンセリングを行っています。必要に応じて他の援助機関と連携し、協働していきます。
(1) | 精神的症状 ― 精神的健康が疎外され、そのために現れる精神的症状 |
(2) | 教育問題 ― 不登校、いじめ、非行、引きこもり、発達上の問題、学校生活上の問題 |
(3) | 虐待 ― 子どもの虐待、その予防、再発防止、家族再生 |
(4) | DV(ドメスティックバイオレンス) ― DV被害者支援、生活支援、加害者の教育、DV予防 |
(5) | ハラスメント ― 職場でのハラスメントへの対応と予防 |
(6) | 犯罪被害者・加害者支援―被害者支援、加害者の再発防止、被害者家族・加害者家族支援 |
(7) | 個人や家族のためのメンタルヘルス ― 自分自身のこと 、家族のこと、夫婦・親子などの家庭内人間関係の問題 など |
(8) | 勤労者のためのメンタルヘルス ― 仕事のこと、職場内人間関係 など |
AFCでは、弁護士である理事長をはじめ、精神科医、教育、福祉、臨床心理の専門家で理事会を構成しております。そのため、必要に応じて、精神医学、法律、教育などの専門家との協力体制を迅速に取ることができ、幅広い問題に対応できる、統合的相談機関として機能しております。
対人援助の仕事においては、援助者の資質や、技量、専門的知見が厳しく問われます。
AFCでは、長年の相談事業の実績を活かしながら、人材育成を目的に各種教育・研修講座の開催、教育分析、スーパーヴィジョン、コンサルテーション、講師派遣を行っています。
この研修事業は、医療、福祉、心理、教育などの現場において、実際に活躍 の方々をはじめ、今後こうした分野を目指されている方々にもじっくり学んでいただけます。