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教育・研修プログラム

2023年度教育・研修プログラム 過去の研修

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対人援助の専門講座

今年度も、臨床の現場で修得が難しいとされている『ウェクスラー式検査』『バウムテスト』『ロールシャッハ・テスト』を学んでいただけるように専門講座として開催いたします。例年好評をいただいている心理臨床の現場で必要な『みたて』についての講座を、今年度も開催します。またロールシャッハ・テストの基礎的な理解を改めて深めるべく『ロールシャッハ・テストおさらい講座』を今年も開催します。どの講座も臨床現場で専門性の高い講師による講座です。『個人コンサルテーション・スーパーヴィジョン、教育分析』も例年通り開催します。どの講座も専門性を高めるように継続して行なっていますが、今回はじめて受講される方も安心して参加していただけます。


★専門講座(T〜Z)を二講座以上(ただし各講座全回参加者のみ対象)受講される方には、一講座につき2,000円の割引があります。

T.心理臨床における「みたて」の技術 病態水準論とのかかわりで

■目 的・内 容
クライエントにより良い援助を提供するため、私たちはまず「みたて」ということを考えます。「みたて」とは、クライエントと初めてお会いしたとき、その方の問題状況をできるかぎり全体的に把握すること、そして私たちに何が提供できるか、できないか、提示できるようにすることです。その後の支援の成否は、この時の「みたて」の質に大きく左右されるといっても過言ではありません。  なかでも、クライエント自身が自分自身の抱える課題とどのように向きあい、関わることができる力を持っているのか、そのクライエントの力を把握し、活かすことが「みたて」の中核となります。この理解に応じて、クライエントの質の良い自我を育てていく支援をすることとなるわけです。そのために、クライエントの自我がどのような機能水準にあるのか、そこをしっかりと把握することが必要です。  精神分析的心理療法が培ってきた病態水準議論を手掛かりに、自我の機能水準を包括的に捉え、プロセス指向心理学やユング心理学、トランスパーソナル心理療法などの視点を加味して、そのポイントを整理しているのがプロフェッショナル・サイコセラピー研究所の富士見ユキオさんと岸原千賀子さんです。本講座では、彼らが培ってきた知恵をみなさんと共有させていただき、さらに最近の認知行動療法の展開なども加味して、発展的に現場で臨床を行う心理職ならではの視点をたくさん提供できればと思っています。  本講座は内容を2回に分けてよりじっくりと、できるだけ多くの事例を入れ込んで、皆さんの日常の臨床につながりやすいお話をしていく予定です。ただし、一回のみのご参加も歓迎です。一回だけでも、十分な基礎的考えと姿勢を共有することができるかと思います。

日 程
  日 時
第1回 2024年11月10日(日) 10:00〜16:00
第2回 2024年12月8日(日) 10:00〜16:00
※各回、日本臨床心理士資格認定協会のワークショップ(短期型研修会)として、研修ポイントを申請予定です。
講 師 【濱野清志】(京都文教大学臨床心理学部教授/臨床心理士)
1956年神戸生まれ。京都大学法学部、教育学部を卒業し、大学院で故河合隼雄先生の指導のもと心理療法の訓練を受ける。臨床心理士。教育学博士。京都文教大学で心理職の養成に携わり、葵橋ファミリー・クリニックでは「対人援助家のための気功」講座を担当している。
受講料 一般 25,000円  AFC会員・学生 22,000円
(各回参加も可能。1回 一般13,000円  AFC会員・学生12,000円)
定 員 30名
会 場 ハートピア京都 3階 視聴覚室(11/10)/4階 第5会議室(12/8)

U.発達の視点を味わう―ウェクスラー式検査の基礎を学ぶ―(全2回)

■目 的・内 容
ウェクスラー式知能検査(WISC-W・XとWAIS-V・W)について学んでいく講座です。下位検査ひとつひとつの意味合い、実施場面で検査者はなにを感受しているのか等の基礎をまずはごいっしょに眺めていきます。そこから 検査結果を立体的なその人の在りようにどうつなげていくかを、ともに味わいたいと思います。結果を、支援につなげ生かしていくこと・被検者ご本人(あるいはその保護者や周囲の方々)とともにその結果をどんな風に引き受け 抱えていくかなど…検査ひとつのまわりにも大切にしたいポイントがたくさんあります。この講座ではウェクスラー式の基礎を学ぶことを中心に、「検査」が被検者の方にとって出会えてよかったものとなるために、どのように生かしていくことができるか。そこをご一緒に考えていくことを、一番の主眼に据えていけたらと思っています。
この検査を日々実施されている方にも、ご自身の、検査を巡る臨床を見つめなおす機会としてご一緒いただけるかと思います。

日 程
  日 時 テーマ
第1回 2024年7月 7日(日)
(13:00〜17:00)
ウェクスラー式の基礎@
検査を知る〜下位項目ひとつひとつを見る
第2回 2024年8月 4日(日)
(13:00〜17:00)
ウェクスラー式の基礎A
検査を知る〜下位項目ひとつひとつを見る / 検査結果を読む〜検査を立体的に見る
第3回 2024年9月 1日(日)
(13:00〜17:00)
ウェクスラー式の基礎B
検査結果を読む〜検査を立体的に見る / 検査結果からなにを読み取るか〜事例から学ぶ
※専門講座U・V(ウェクスラー式検査/基礎編・事例編)を併せて受講の方は、日本臨床心理士資格認定協会の定例型(継続型)研修会として、研修ポイントを申請予定です。
講 師 【福永 友佳子】
(「こころの臨床オフィスれんげ」/臨床心理士)
主に大学付属の外来機関・心療内科・小児科現場にて心理療法に携わってきた。特に近年は発達外来を中心に据える小児科に勤務し、多くの発達検査・プレイセラピーに従事。
受講料 一般 : 30,000円 / AFC会員・学生 : 27,000円
定 員 30名
会 場 ハートピア京都 4階 第5会議室

V.発達の視点を味わう【事例編】―ウェクスラー式検査の実際―(全3回)

■目 的・内 容
発達検査を中心とした事例検討″を通してご一緒に考えていく講座です。ウェクスラー式知能検査の事例を通して、下位検査の項目ひとつひとつの反応から浮かび上がってくるもの、 数値から汲み上げていける その被検者の方の形など、立体的で奥行きあるその人の在りように検査結果をどうつなげていくか、をみなさんで考えていきます。被検者の方やその周りの方々にとって、どのように発達検査が、「ご自分(あるいは子)と出逢える契機となりえるか」を事例から味わいたいと思います。
(*このコースでは事例をご提供くださる方を募ります。)

日 程
  日 時 テーマ
第1回 2024年10月 6日(日)
(13:00〜17:00)
事例検討に向けて/事例から学ぶ@(事例検討)
第2回 2024年11月 3日(日・祝)
(13:00〜17:00)
事例から学ぶA(事例検討)
第3回 2024年12月 1日(日)
(13:00〜17:00)
事例から学ぶB(事例検討)
※専門講座U・V(ウェクスラー式検査/基礎編・事例編)を併せて受講の方は、日本臨床心理士資格認定協会の定例型(継続型)研修会として、研修ポイントを申請予定です。
講 師 【福永 友佳子】
(「こころの臨床オフィスれんげ」/臨床心理士)
主に大学付属の外来機関・心療内科・小児科現場にて心理療法に携わってきた。特に近年は発達外来を中心に据える小児科に勤務し、多くの発達検査・プレイセラピーに従事。
受講料 一般 : 30,000円 / AFC会員・学生 : 27,000円
定 員 30名
会 場 ハートピア京都 4階 第5会議室

W.ロールシャッハ・テスト ― 入門編(全6回)

■目 的・内 容
ロールシャッハ・テストの初心者の方、あるいは基礎をしっかりと学びたい方を対象とした講座です。実施法およびスコアリングをしっかりと身につけると共に、臨床現場で役立つ、生き生きとした解釈が描けるようになるための基礎を学ぶことを目的としています。
本講座では包括システムによる実施法、コード化(スコアリング)、解釈の基礎までを学びます。また、その後の「応用編」へと理解がつながるように、クロッパー法にも適宜触れていき、包括システムとクロッパー法の考え方の違いについても学んでいきます。
ロールシャッハ・テストが実施でき、クライエントの特性をつかんだ報告書が書けることは、どのような 臨床領域においても大変役に立つものです。この機会に是非学んでいただけたらと思います。3時間をかけてじっくり学べる講座です。

日 程
  日 時 テーマ
第1回 2024年7月 13日(土)
(10:00〜13:00)
オリエンテーション(テストの特徴および実施法を学ぶ) ロールシャッハ・テスト体験(簡単なロールプレイ)
第2回 2024年8月 10日(土)
(10:00〜13:00)
反応領域と決定因子の説明と練習
第3回 2024年9月 14日(土)
(10:00〜13:00)
形態水準、発達水準、反応内容の説明と練習 形式分析の基礎について説明
第4回 2024年10月12日(土)
(10:00〜13:00)
特殊スコアについて説明と練習 継起分析の基礎について説明
第5回 2024年11月9日(土)
(10:00〜13:00)
ロールシャッハ・テストの演習 (ロールプレイなどを通じて実施法とスコアリングを身につける)
第6回 2024年12月14日(土)
(10:00〜13:00)
事例検討(受講者の素材をもとに)
参考文献:ロールシャッハ・テスト実施法、ロールシャッハ・テスト解釈、ロールシャッハ・テスト形態水準表(高橋雅春ら、金剛出版)
講 師 【中尾 文彦】
(やまと精神医療センター/臨床心理士)
適応指導教室や大阪市の警察署で心理判定員として勤務した後、平成18年よりやまと医療センターにて心理療法士として勤務。現在、同センター医療観察法病棟の心理業務に従事。
受講料 一般 : 35,000円 / AFC会員・学生 : 32,000円
定 員 10名
会 場 葵橋ファミリー・クリニック 研修室

*この日程で参加できない方には、個別で自分に応じた形で学ぶ機会があります。
講 師 田中 恭介・大橋佳奈 (葵橋ファミリー・クリニック カウンセラー/ 臨床心理士)
受講料 1回1時間 6,600円(但し初回は8,800円) 随時お申し込みください。
ただし、片口法で学びます。

X.ロールシャッハ・テスト ― 応用編(全3回)

■目 的・内 容
ロールシャッハ・テスト場面を一つの臨床査定面接として捉え解釈していく体験的アプローチの方法と基礎理論についてしっかりおさらいをします。体験的アプローチは各種採点方法の違いを超えて実用可能です。特にスコアリングそのものの持つ意味を理解し、サイコグラムグラムを有意義に読み取れるようにおさらいし、役立つ所見が書けるよう、日頃の臨床場面に応用できるような視点を学びます。クロッパー法についての簡単な紹介とともに、優れた知見でもある形態水準の評定について詳しく解説しします。形態水準の評定は被験者の予後や心理療法の有効性についての示唆を提供するものです。この講座は検査実施終了直後に有用な所見がまとめられるようになるための基礎をしっかり復習します。片口法、阪大法、包括システム等どの方法でも学んでいただける講座です。

日 程
  日 時
日程 2024年6月23日(日)
(13:30〜18:30)
※日本臨床心理士資格認定協会のワークショップ(短期型研修会)として、研修ポイントを申請予定です。
講 師 【山本 昌輝】
(立命館大学名誉教授/臨床心理士)
教育委員会、精神科診療所で臨床活動に従事。ロールシャッハ・テストではクロッパー法を採用。 そこに対象関係論的考えを加味して、臨床現場で生きてくる解釈法を展開。
受講料 一般 : 12,000円 / AFC会員・学生 : 10,000円
定 員 30名
会 場 ハートピア京都 4階 第5会議室

X.ロールシャッハ・テスト ― 応用編(全3回)

■目 的・内 容
この講座では、ロールシャッハ・テストを単に検査学としての知識を学ぶのではなく、検査場面をひとつの心理療法場面ととらえることで可能になってくる臨床的なアプローチを学びます。具体的には、精神分析理論・対象関係論を機軸にして、事例を通してアセスメントの実践的手法について学習します。実際に臨床場面で生きた知見が得られることを目的にします。投影法は多くの事例に接することでしか学べません。いろんな事例に接する良い機会になります。
ロールシャッハ・テストを学びたい方はもちろん、心理療法を深く学びたい方もご参加ください。生き生きとロールシャッハ・テストの面白さを学んでいただける講座です。クロッパー法でのスコアリングですが、片口法、阪大法、包括システム等、どの方法でも学んでいただける講座です。

日 程
  日 時 テーマ
第1回 2024年10月20日(日)
(13:30〜18:30)
事例検討に向けて/ 事例検討T
第2回 2024年12月22日(日)
(13:30〜18:30)
事例検討U、V
第3回 2025年 2月 2日(日)
(13:30〜18:30)
事例検討W、X
※各回、日本臨床心理士資格認定協会のワークショップ(短期型研修会)として、研修ポイントを申請予定です。
講 師 【山本 昌輝】
(立命館大学名誉教授/臨床心理士)
教育委員会、精神科診療所で臨床活動に従事。ロールシャッハ・テストではクロッパー法を採用。 そこに対象関係論的考えを加味して、臨床現場で生きてくる解釈法を展開。
受講料 一般 : 35,000円 / AFC会員・学生 : 32,000円
(各回参加も可能。1回 一般12,000円  AFC会員・学生10,800円)
定 員 30名
会 場 ハートピア京都 4階 第5会議室

Y. バウムテスト事例研究(全6回)

■目 的・内 容
一本の木に投影されたその人を、どのように感じ、どのように理解するか?バウムテストを被験者の役に立つように実施するためには、物事を多面的に見る意識と柔軟性、受容・共感能力を深めることが大切です。今年度も実際のバウムテストの事例をじっくり検討することにより、人間の深層心理が木にどのように表現されるのか?初心者から経験豊かな方までの臨床の感性を広げ、高めることを目指します。この研修は、参加者からの事例提供を募集します。晩年の講師の円熟味が味わえる講座です。

日 程
  日 時 テーマ
第1回 2024年10月13日(日)
(13:00〜16:00)
事例検討に向けて/事例検討T
第2回 2024年11月 4日(月・祝)
(13:00〜16:00)
事例検討U
第3回 2025年 1月19日(日)
(13:00〜16:00)
事例検討V
講 師 【青木 健次】
(京都大学 名誉教授)
学生相談の現場で臨床活動の実践に長年従事。バウムテストがもっている本質を的確に捉える ことにおいての第一人者。幅広く、深い知識を持ち、独自の感性の持ち主。
受講料 一般 : 23,000円 / AFC会員・学生 : 20,000円
定 員 30名
会 場 ハートピア京都 3階 視聴覚室

\.個人コンサルテーション・スーパーヴィジョン・教育分析

■内 容
個別のケースや心理査定に関するコンサルテーション、スーパーヴィジョンを必要に応じて 行います。

日 程 受講者の申し込みに応じて随時予約
講 師 葵橋ファミリー・クリニック カウンセラー(臨床心理士)
受講料 1回1時間 6,600円(但し初回は8,800円)
会 場 葵橋ファミリー・クリニック 面接室
申 込 お電話でお申し込みください。075-431-9150
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